2007年05月25日

膠原病はあいまいな病気

膠原病はあいまいであり、ほかにもアミロイドーシス、ベーチェット病、リウマチ性多発筋痛症、成人スチル病、ウェゲナー肉芽腫症、シェーグレン症候群、顕微鏡的多発血管炎、アレルギー性肉芽腫血管炎(チャーダ・ストラウス症候群)扁桃動脈炎、高安動脈炎や大動脈炎症候群などの病気も膠原病に含まれていると考えられています。

膠原病としての共通項が見られますが、それぞれにそれぞれの特徴的な症状をもち、西洋医学では異なった治療法を実行されます。つまり、膠原病と診断されても人によって、見られる症状が多岐にわたって見られることがあります。ですので、膠原病といっても、これのいずれかに診断されて、治療の方法も変わってくるのです。

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膠原病とリウマチ(リュウマチ)

膠原病に含まれる病気は、関節リウマチ、リウマチ熱、リュウマチ性多発筋などリウマチという名前が入った病名がいくつかあります。そして、また膠原病の共通の症状として、骨や関節、その周囲にこわばりや痛みといった症状がでますと、リウマチという診断を下されがちになります。

膠原病とリュウマチは非常に混同して使われ、診断名として使われる場合、漠然と関節や骨の周囲が痛む時に使われる場合などありまいな使われ方をします。リウマチという名前自体は、ギリシャ語の【流れ】という言葉に由来しており、昔は関節のすきまに肺って痛みを起こし、病気になると考えられてきました。

そして、リウマチは最初、リュウマチ熱のみを指していたとされています。その後、関節リュウマチがリウマチ熱に似ていることから、実際には、リウマチ様関節炎と呼ばれていました。そして、現在でも欧米ではこのような呼び方をされています。そして、関節や骨に痛みの来る病気はほかに、痛風や変形性関節症など数多く存在します。

ホランダーという方が筋肉や骨、関節に痛みやこわばりがくる病気を一括して【リウマチ性疾患】と呼ぶことにしました。つまり、膠原病はリウマチの一部であると考えられるようになりました。つまり、膠原病、リウマチなど人によって呼び方が様々で定義も少しあいまいですので、少し慣れが必要かもしれません。

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膠原病の共通項

膠原病とは、複数の病気の総称であると前回の記事では紹介しました。そして、それらの中に共通点があります。まずは、症状として、発熱、関節痛、筋肉痛、こわばりなどのがあります。そして、さらに炎症によって生じています。炎症が関節や筋肉におこり、痛みとこわばりが起きている場合には、リウマチ(リュウマチ)性疾患と呼ばれており、膠原病はリウマチ(リュウマチ)性疾患として扱われることがあります。

2つ目におもに結合組織に病変が起きます。ただし、膠原病以外にはも結合組織に病変が見られる病気はいくつもあります。そして、これらを総称して結合組織疾患として扱われることがあります。欧米では名称は少しちがいます。膠原病を含まれる病気を炎症性結合組織疾患と呼ぶことがあります。

そして、免疫の異常がみられます。免疫異常ではありますが、そのなかで自己免疫とよばれる現象です。自己免疫疾患として膠原病は扱われる場合があります。

膠原病は遺伝性のものではなく、他人に感染する恐れもありません。そして、がんのような腫瘍とも違います。細菌によって引き起こされる病気ではなく、抗生物質のようなものでも回復はしません。

これらを膠原病の共通項として考えられていますが、膠原病という名前以外にとって変わる適切な名前がないために今のところ名称は変わりません。

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膠原病の膠原とは

膠原病、膠原繊維と難しい名前で普段の生活で使われることばではあまりないので、いまいちイメージがつかない人も多いと思います。

しかし、膠原繊維を英語名で聞くとイメージがわきやすいと思います。膠原繊維の英語名は、コラーゲンファイバーという名前です。膠原繊維は細胞と細胞の間をのり付けするような働きをする結合組織の中の成分です。コラーゲンという名前からなんとなくそのような機能を持っているイメージがわくと思います。

ところで、結合組織内には、膠原繊維だけでなく、繊維芽細胞や基質と呼ばれるような細胞や成分も存在します。これらの成分は、細胞への栄養供給や老廃物の排泄、異物の進入を防ぐ、異常個所の補修などの働きがあり、細胞にとっては欠かせないものです。つまり、結合組織になんらかの異常がみられると、皮膚や関節、筋肉、血管など全身にわたって影響を受けることになります。

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膠原病とは

膠原病という名前は、1942年に病理学者であるクレンペラー氏によってつけられました。その方は、人間の身体のなかの細胞をささえている膠原繊維というところに、フィブリノイド変性という、同じ病変がみられるいくつかの病気に気づきました。これらの病気の総称を膠原病と名づけました。つまり、膠原病とは複数の病気の集まりです。

そして、このときに、含めた病気が、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮性または全身性硬化症、多発性または皮膚筋炎、結節性多発動脈炎または結節性動脈周囲炎、リウマチ(リュウマイt)熱の6つでした。ただし、当時の見解と現在の見解では膠原病に対する考え方や原因についてなどが少し違います。

たとえば、当時はフィブリノイド変性は、膠原繊維の物理的ないし化学的変化によって生じると考えていましたが、現在では、膠原という名前が結合組織のなかの特別な繊維性蛋白を意味しています。つまり、膠原病という名前が現在の状態では合致せずに、膠原病という名前が適切かどうかという問題にもなっています。ほかにも膠原病の中にふくまれる病気には、この繊維性蛋白の構造や代謝の異常がみられないことやフィブリノイド変性は膠原病以外の病気でもみられています。

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